初心者にもわかりやすい外貨預金・MMF・債券比較


外貨建ての金融商品は多くあり、その中でも外貨預金、外貨MMF、外貨債券は人気のある商品です。それぞれ似ているようにも思えますが、内容や特徴は異なります。今回は、それぞれの投資商品の数ある違いのなかで、基礎的な部分にクローズアップして紹介いたします。

外貨預金の基礎知識

Untitled design (1)外貨預金は、日本円通貨での預金ではなく、外貨で預金することです。国内の普通預金や定期預金は軒並み低金利で0.001%などですが、外貨預金は高い金利で運用できます。日本の預金だと金利だけを得れますが、外貨預金の場合は、金利に加えて為替差益も得れます。

外貨MMFの基礎知識

外貨MMFは外貨建てMMFとも呼ばれることが多いです。外貨で外国の国債や社債に投資を行い資産運用する投資信託です。公募外国公社債投資信託に分類され、投資資金は分別管理されますので、取扱金融機関が万一破綻しても証券会社を移行して取引ができます。分配金と為替差益を得れます。

外貨債券の基礎知識

外貨建て債券や外債とも呼ばれます。国や企業、地方公共団体の発行した債券が対象です。国内債券よりも金利が高いことが特徴で、満期日を迎えれば額面額が受け取れます。金利も高く定期的に利子も受けれます。満期日まで待たなくても途中売却も可能です。利子に加え為替差益や償還差益で利益を得ます。

為替手数料

外貨預金、外貨MMF、外貨債券それぞれ為替手数料がかかり、手数料額は異なります。例えば外貨預金の米ドルの為替手数料は25銭、豪ドル45銭、NZドル45銭です(楽天銀行)。外貨MMFの為替手数料は、米ドル20銭、豪ドル60銭、NZドル60銭です(カブドットコム証券)。外貨債券の為替手数料は米ドル25銭、豪ドル70銭、NZドル70銭です(楽天証券)。ここで紹介した業者の通貨を比べると、米ドルは外貨MMF、豪ドルは外貨預金、NZドルは外貨預金の為替手数料が安いです。業者によっても異なりますが、概ね外貨債券の手数料がこの中では高いです。また、以前までは外貨MMFの手数料よりも外貨預金の手数料の方が高かったのですが、外貨預金も随分と手数料は安くなってきています。手数料はコストですので、利益を得るためにも極力安いに越したことはありません。

必要投資金額

取扱金融機関によって異なりますが、それぞれの最小の必要投資金額は、外貨預金は100円程度から始めることができ、外貨MMFは数百円程度から、外貨債券は1万円程度から始めれます。必要投資金額が低いほど、手軽にリスクなく売買取引できます。

税金

外貨預金に関しては、預金利息と為替差益にそれぞれ税金がかかります。預金利息は20.315%の源泉分離課税ですが、為替差益については雑所得として総合課税となります。そのため、他の所得が多い方であれば非常に高い税金がかかる可能性があります。外貨MMFの場合は、分配金も売却益も申告分離課税で20.315%の税金。外債の場合は、利子は利子所得で申告分離課税、償還差益や売却益は譲渡所得で同じく申告分離課税でそれぞれ20.315%の税金がかかります。税金がかかる場合や確定申告が必要な場合など、条件にもよりますが、外貨預金だけが総合課税となりますので、十分に注意が必要です。※平成28年1月1日から債券の利子に対する課税が変わりました。(参考:みずほ証券 証券税制早わかり 債券の税金)

解約時期・流動性

外貨預金の場合は金利の高い定期にすると、好きなタイミングで解約することはできません。外貨MMFや外債は基本的にいつでも解約ができます。為替レートの状況や外債の場合は需要がどれくらいあるかにもよりますが、解約することで損する可能性もありますが、手放すことが可能です。

外貨預金は注意が必要

それぞれに特徴があって良いのですが、外貨預金に関しては流動性が低いですし(定期預金)、外貨MMFや外貨債券に比べると金利も低いです。さらに、税金が外貨預金だけ総合課税(為替差益)となりますので、他の投資商品に比べ非常に多く税金を支払わなければならない可能性があります。また、損益通算もできませんので、税金の面だけ見ても外貨預金は注意が必要です。